紫色匂う 朝雲や
露と千草の 丘の上に
秋 爽涼の 風清ら
球を抱きて 我立てば
若き希望は 溢れ来る



紅葉 丘は 紅に
蒼空はるか 気は澄みて
角笛高く ひゞく時
霜を散らして 球蹴れば
青春の血は 胸に湧く



雲をつんざく 北風に
霰飛び散る 丘の上
鉄脚躍る 熱血や
敵陣深く 球追えば
若き血潮は 火と燃ゆる



白雪空に 乱だれ飛び
吹雪地を撒く 銀の波
疾風の如く 潮のごと
寄する敵畳 あゝトライ
男児の意気は 天を衝く



今うら若き ラグビー部
紫紺の旗を かゝげつゝ
集う十五の 若人が
正しく 清く 勇しく
こゝに起ちたり 君見よや


ラグビー部の新生を祝し

その正しき成長を祈りて

松田 実